子ども病(読み)こどもびょう

知恵蔵mini 「子ども病」の解説

子ども病

日本の組織や社会人に見られがちな子供っぽい傾向のこと。2014年2月に発行された『「一体感」が会社を潰す 異質一流を排除する<子ども病>の正体』(秋山進、PHP研究所)で提唱された造語。子ども病の根源は、自立自律ができていない個人と、ムードに支配されている組織にあるとしている。特徴的な傾向は、「仲間との仕事を好む」「飛び抜けた人を排除する」「一体感や“空気を読む”ことを求める」「ルールマニュアルを重視しすぎる」「反対意見を個人攻撃と取る」など。著者は、独立した大人の集まりである海外の組織と対等に渡り合うためにも、組織・個人共に目的合理的な思考行動パターンを確立しなければならないと説いている。

(2014-3-24)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android