(読み)おみな

精選版 日本国語大辞典 「嫗」の意味・読み・例文・類語

おみな【嫗】

〘名〙 年とった女。老女老婆。おんな。おうな。⇔翁(おきな)。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

おんな【嫗】

〘名〙 (「おみな(嫗)」の変化した語。「おむな」とも表記) 老いた女。うば。おうな。〔十巻本和名抄(934頃)〕

おむな【嫗】

〘名〙 ⇒おんな(嫗)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「嫗」の意味・読み・例文・類語

おみな【×嫗】

老女。おむな。おうな。⇔おきな
は誰しの―ぞ」〈・下〉
[類語]おばあさんばあさんばばあ老女老婦老婆ばばおばばおうなうば老媼ろうおう

おうな【×嫗/×媼】

《「おみな(嫗)」の音変化》年をとった女。老女。⇔おきな
「―おきな、召し集めてのたまはく」〈宇津保藤原の君〉
[類語]おばあさんばあさんばばあ老女老婦老婆ばばおばば老媼おみな

おんな【×嫗】

《「おみな」の音変化》老いた女。おうな。
「―おきな、手おしつべし」〈土佐

おむな【×嫗】

《「おみな(嫗)」の音変化》老女。おうな。
わらはも―も、いつしかとし思へばにやあらむ」〈土佐

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