嫁入道具(読み)よめいりどうぐ

精選版 日本国語大辞典 「嫁入道具」の意味・読み・例文・類語

よめいり‐どうぐ ‥ダウグ【嫁入道具】

〘名〙 嫁入りの時に持参する道具。よめりどうぐ。
咄本・軽口大わらひ(1680)五「よめいり道具(ダウグ)する事 或まきゑや、よめいり道具を請取出来しければ」

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世界大百科事典(旧版)内の嫁入道具の言及

【持参金】より

…また従来の財産相続は,長男子相続が卓越し,諸子への分割相続がとられる場合も多くは男子のみで,女子に対して分与することはほとんどなかった。しかし,婚姻に際し嫁入道具をもつのが普通で,婿入婚においては,わずかな衣類や身回品という程度であることが多かったが,嫁入婚では,嫁の引移りが重要であったので,その際嫁の荷物送りが盛大に行われる傾向があり,嫁荷(嫁の荷物)の種類や量を競うことも行われた。しかし,地域によっては婚出してもなお嫁の荷物を長く生家にとどめおく風があり,全国的に見られる出産を生家ですることや,たびたびの里帰りによって衣料を調達したりするように,生家の負担はさまざまに継続し,嫁が生家のために働くという慣習とともに,婚出しても女性が長く生家に多くの権利や義務を保留していることを示している。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」