(読み)とめ

精選版 日本国語大辞典 「姥」の意味・読み・例文・類語

とめ【姥】

〘接尾〙 接尾語「とべ」に同じか。一説に、老女一家の老主婦。
古事記(712)上「伊斯許理度売(いしこりドメの)命〈伊より下六字は音を以ゐる〉に科(おほ)せて鏡を作らしめ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「姥」の意味・読み・例文・類語

うば【×姥/×媼/祖母】

年とった女。おうな。老女。老婆
能面の一。老女の顔を表したもの。脇能じょうツレ面としての用法が古く、檜垣ひがき卒都婆そとば小町などのシテ高砂淡路などのツレに用いる。⇔じょう
祖母)そぼ。おばあさん。おおば。
「故―にてさぶらひし者の為に」〈沙石集・七〉

むば【×姥】

うば」に同じ。
百年ももとせの―と聞こえしは小町が果ての名なりけり」〈謡・関寺小町

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android