姥子温泉(読み)うばこおんせん

精選版 日本国語大辞典 「姥子温泉」の意味・読み・例文・類語

うばこ‐おんせん ‥ヲンセン【姥子温泉】

神奈川県西部、箱根火山の中央火口丘北西麓にある温泉箱根七湯一つ単純泉

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「姥子温泉」の意味・わかりやすい解説

姥子温泉
うばこおんせん

神奈川県足柄下(あしがらしも)郡箱根町北西部にある温泉。冠ヶ岳(かんむりがたけ)の北西麓(ろく)、大涌谷(おおわくだに)の西方、標高880メートルにある。箱根温泉郷中もっとも閑静で、湯治場のおもかげも残す。山姥(やまうば)が眼病治療のため金太郎坂田公時(きんとき))を連れて入湯した伝説によって名づけられ、岩風呂(いわぶろ)もある。現在も自然湧出(ゆうしゅつ)による箱根では数少ない温泉の一つ。泉質は含アルミニウム泉。医療効果は抜群とされ、とくに眼病には特効がある。夏は避暑客でにぎわい、付近の林間にキャンプ場が開設され、大涌谷までハイキングコースがある。富士が見える温泉場である。早雲山(そううんざん)からロープウェーで20分。

[浅香幸雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「姥子温泉」の意味・わかりやすい解説

姥子温泉
うばこおんせん

神奈川県南西部,箱根町にある温泉。箱根山の中央火口丘群の北西部にある冠ヶ岳の北西斜面,標高 850m付近にある。泉質は単純泉,明礬泉。泉温は 38~70℃。婦人病,眼病にきく。坂田公時の姥がこの湯で公時の眼病を治したという伝説があり,名前の由来となっている。二人をまつる姥子堂がある。富士箱根伊豆国立公園に属する。

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デジタル大辞泉プラス 「姥子温泉」の解説

姥子温泉

神奈川県足柄下郡箱根町北西部にある温泉。江戸時代中期に選定された箱根七湯のひとつ。2015年、国民保養温泉地指定

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