デジタル大辞泉
「委」の意味・読み・例文・類語
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い‐・する ヰ‥【委】
〘他サ変〙 ゐ・す 〘他サ変〙
① まかせる。ゆだねる。〔
色葉字類抄(1177‐81)〕
② ある状態や他人の
行為などに、逆らわないでまかせる。なすがままにする。
※紫(1901)〈
与謝野鉄幹〉日本を去る歌「空しく
北夷の蹂
に委
(イ)したる」
※社会百面相(1902)〈
内田魯庵〉附録「漫に一小俗吏の手に委
(ヰ)し其稟申
(りんしん)に由て直ちに
禁止の
命令を伝ふるものならば」
③ 捨てる。ほうっておく。
ゆだ・ねる【委】
〘他ナ下一〙 ゆだ・ぬ 〘他ナ下二〙
処置などを人にまかせる。自分の
仕事を他人に行なわせる。一任する。委任する。
※
書紀(720)雄略即位前(前田本訓)「
天皇、
穴穂天皇の曾
(いむさき)、市辺押磐
(おしはの)皇子を以て国を伝へて、遙に
後事を付嘱
(ユタネつ)けむと欲
(おほ)せしを恨みて」
※死の棘(1960)〈
島尾敏雄〉「何をしていてそのあとを眠りにゆだねたかを思い出すのは、苦しい」
ゆだ・ぬ【委】
※書紀(720)雄略一五年(前田本訓)「秦造に勿委(ユタニす)(〈別訓〉ユタニしめす)」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報