妻良(読み)めら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「妻良」の意味・わかりやすい解説

妻良
めら

静岡県賀茂(かも)郡南伊豆町の妻良湾南岸の一地区。妻良港天然の良港で、江戸時代避難港として多く船宿などでにぎわった。現在は大謀網(だいぼうあみ)という独特の定置網漁業が盛ん。山地斜面ではマーガレットなどの露地栽培が行われる。国道136号が通じる。「妻良のぼんおどり」は県指定無形民俗文化財。

[川崎文昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「妻良」の意味・わかりやすい解説

妻良
めら

静岡県東部,伊豆半島南端,南伊豆町の集落。『吾妻鏡』に妻良の津として出てくる古い港で,1km離れた北湾の子浦とともに妻良子浦と呼ばれる。江戸時代には大坂-江戸廻船の風待ち港の1つに利用された。年中無霜の温暖な地で花卉栽培や沿岸採取漁業が行われる。民宿が増加し,夏は海水浴客でにぎわう。一帯は名勝伊豆西南海岸で,富士箱根伊豆国立公園に属する。

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