精選版 日本国語大辞典 「如何様」の意味・読み・例文・類語
いか‐さま【如何様】
[2] 〘副〙 (「いかさまにも」の略から)
※高野本平家(13C前)一「いかさま是は祇といふ文字を名について、かくはめでたきやらむ」
※虎明本狂言・青海苔(室町末‐近世初)「いかさま、是は平家の公達ぞと思ひ、押双て無手とくむ」
② 意志の強さを表わす語。ぜひとも。なんとしても。
※光悦本謡曲・羽衣(1548頃)「常の衣にあらず、いか様とりて帰り古き人にも見せ、家のたからとなさばやと」
[3] 〘感動〙 相手の意見を肯定して感動的に応答することば。いかにも。そのとおり。ほんとに。なるほど。ごもっとも。
※談義本・風流志道軒伝(1763)四「いかさま国となんいへる所に至れば此国の人寄集(よりあつまり)、舟に乗りて」
いか‐よう ‥ヤウ【如何様】
〘名〙 (形動)
※竹取(9C末‐10C初)「抑(そもそも)、いかやうなる心ざしあらん人にか、あはんとおぼす」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)四「行燈の燈(どん)とは何様(イカヤウ)な燈だ」
② 物事の状態、程度などのはなはだしさを強調する意を表わす。どのよう。どれほど。
※源氏(1001‐14頃)若菜下「あなおほけな。又いかやうに限りなき御心ならむ」
③ 物事の状態を不定のままにいう。どういうさま。どのよう。
いかが‐さま【如何様】
※落語・素人人力(1893)〈三代目三遊亭円遊〉「『モシ親方ァ車は如何様(イカガサマ)で』『小哥(わっち)は車を挽て居るんだ』」
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