好酸球性リンパ濾胞増殖症(木村病)

内科学 第10版 の解説

好酸球性リンパ濾胞増殖症(木村病)(血液疾患と腎障害)

(4)好酸球性リンパ濾胞増殖症(木村病)
 皮下軟部組織の腫瘤またはリンパ節腫脹を主症状とし,好酸球増加,血清IgE上昇を認める良性肉芽腫性疾患である.1948年木村の報告以来,これまでに500例以上報告されており,そのうち十数%に蛋白尿を主症状とする腎症合併がある.多くはネフローゼ症候群を呈している.腎組織は,膜性腎症,メサンギウム増殖性糸球体腎炎,微小変化型,巣状分節性糸球体硬化症などが報告されている.腎障害には副腎皮質ステロイドによる治療が有効である.[前嶋明人・野島美久]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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