好で(読み)このんで

精選版 日本国語大辞典 「好で」の意味・読み・例文・類語

このん‐で【好で】

〘副〙 (「このみて」の変化した語)
① みずから望んで。好きで。
書紀(720)大化三年(北野本訓)「仍て春秋を以て質(むかはり)とす。春秋姿顔(かほ)を美(よ)うして善(コノムテ)談笑(ほたきこと)す」
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉八「いかに聖人のうらなり君だって、好んで猿の相手になりたくもないだらうに」
② しばしば。よく。
※造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉一「好んで馬に騎(の)り。隊中常に相ひ闘殺す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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