精選版 日本国語大辞典 「女楽」の意味・読み・例文・類語
じょ‐がく ヂョ‥【女楽】
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…ただ楽師の名が師某として多く現れるのは雅俗の混乱を嫌った周以後で,絶対音高を定める鐘を聞きわける聴覚をそなえ(《呂氏春秋》長見の師曠(しこう)),音楽を写譜する能力をもった(《韓非子》十過の師涓(しけん))者として描かれている。だが楽師はその才能にもかかわらず,女楽(歌伎)と同様に贈与物とされた(《左氏伝》襄公)のは,自分自身を賤工と卑下する意識(《楽記》師乙)と表裏をなして芸術家の自負をもちえず,すでに司馬遷によって楽師は技術屋と蔑視される(《史記》楽書)社会通念をもたらした。それは漢朝(前3世紀)が太常寺を設置して音楽を管理した際,829人の楽人中に多数の官奴を含んでいたことや,北魏(4世紀)より楽工制度が開かれ,盗賊や殺人のかどで死罪となった者の妻子,戦乱による捕虜,およびその家族を奴隷として楽戸としたのは,楽人に対する身分的偏見を定着させた。…
※「女楽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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