シューマン作曲の連作歌曲集(作品42)。フランス亡命貴族の出身でドイツ・ロマン派の叙情詩人シャミッソーの詩による。シューマンの「歌の年」とよばれている1840年に書かれたこの作品は、同年の有名な『詩人の恋』が失恋した男の回想であるのに対して、初めてあこがれを知るところから、結婚と出産を経て、愛する夫との死別に至るまでの女性の内的感情を描いたものである。歌の声部もピアノの伴奏声部も、シューマンの他の歌曲と比較すると、かならずしも凝った作りとはいえないが、詩を朗読するような簡素な旋律が終わったあと、ピアノの後奏に大きな意味をもたせているところ(第5曲の結婚行進曲、終曲の冒頭への回顧など)には、シューマン独特の表現がみられる。全8曲中でもっとも有名な曲は、若い女性の秘めた情熱を歌う第2曲「誰(だれ)にもまさる君」であり、これは単独で歌われることも多い。
[三宅幸夫]
《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...
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