普及版 字通 「女(漢字)」の読み・字形・画数・意味
女
常用漢字 3画
[字訓] おんな・むすめ・めあわす・なんじ
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 象形
女子が(ひざまず)いて坐する形。〔説文〕十二下に「人なり。象形」とあり、手を前に交え、裾をおさえるようにく形。動詞として妻とすること、また代名詞として二人称に用いる。代名詞には、のち汝を用いる。
[訓義]
1. おんな、女性。
2. むすめ、処子。
3. めあわす、妻とする。
4. 代名詞、なんじ。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕女 夫の姉を女と曰ふ。古之宇止女(こじうとめ) 〔名義抄〕女 ヲムナ・ムスメ・ナムヂ・ヲムナゴ・メアハス/少女 ヲトメ/女人 タヲヤメ/潛女 カズキメ/行女兒 ウカレメ・アソビ・ヤホケ/歌女 ミミズ/醜女 シコメ・ココメ/女 タナハタツメ/天探女 アマノサクメ・アマザクメ 〔字鏡集〕女 タマツサ・ナムヂ・アハス・ヲムナコ・ヒメ・ムスメ・ヲムナ・メ・メアハス
[部首]
〔説文〕に姓・姜以下二百七十三字、重文十三字、〔新附〕七字、〔玉〕にはすべて四百十八字を属する。卜文には形声字は少ないが、ただ女部・水部など名詞としての字が多い部には、すでにかなりの形声字がみられ、女部には八十七字、水部には八十二字を数える。
[声系]
〔説文〕に女声として汝を収め、水名とする。女・汝ともに代名詞として用いる。
[語系]
女・汝njiaは同声。二人称に用いる爾njiai、(若)njiak、而njiなどは、みな声が近く、二人称に用いる。乃nは同じく代名詞で、特に所有格に用いることが多い。女の声義は柔・擾njiu、(弱)njikに近く、その系統の語であろう。
[熟語]
女医▶・女謁▶・女垣▶・女家▶・女楷▶・女▶・女▶・女楽▶・女冠▶・女騎▶・女伎▶・女客▶・女宮▶・女訓▶・女兄▶・女戸▶・女賈▶・女功▶・女工▶・女后▶・女紅▶・女子▶・女史▶・女士▶・女市▶・女廝▶・女贄▶・女児▶・女事▶・女侍▶・女▶・女将▶・女牆▶・女色▶・女心▶・女壻▶・女▶・女弟▶・女奴▶・女童▶・女徳▶・女人▶・女魃▶・女▶・女婢▶・女巫▶・女嬖▶・女優▶・女▶・女流▶・女閭▶・女伶▶・女隷▶・女郎▶
[下接語]
悪女・佚女・逸女・怨女・嫁女・歌女・海女・浣女・季女・機女・妓女・宮女・牛女・嬌女・玉女・賢女・工女・好女・才女・妻女・采女・斎女・士女・子女・児女・侍女・衆女・醜女・淑女・処女・少女・商女・織女・信女・神女・針女・静女・石女・仙女・善女・素女・息女・男女・長女・貞女・天女・妬女・童女・乳女・納女・美女・巫女・聘女・嬖女・魔女・遊女・妖女・養女・令女・烈女・老女・郎女
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報