精選版 日本国語大辞典 「奪取」の意味・読み・例文・類語
うばい‐と・る うばひ‥【奪取】
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「もろこし人、『わが国におひいづるものにも、劣らぬものかな』とてうばひとりて」
だっ‐しゅ【奪取】
〘名〙 他人の物を奪い取ること。
※正法眼蔵(1231‐53)三界唯心「奪取にあらざれどもこれをえたり」
※刑法(明治四〇年)(1907)九九条「法令に因り拘禁せられたる者を奪取したる者は」 〔新唐書‐尉遅敬徳伝〕
ばい‐とり ばひ‥【奪取】
〘名〙 (「ばいどり」とも) 奪い取ること。だっしゅ。
※羅葡日辞書(1595)「Missilis〈略〉テイワウ、シャウグンノ バンミンニ baidorini(バイドリニ) サセラルル モノ」
ばい‐と・る ばひ‥【奪取】
〘他ラ四〙 無理に取る。もぎとる。
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「ばくち、京わらはべ、数知らず集まりて、一の車をばひとる」
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