奥聞こうより口聞け(読み)おくきこうよりくちきけ

精選版 日本国語大辞典 「奥聞こうより口聞け」の意味・読み・例文・類語

おく【奥】=聞(き)こう[=聞(き)かん]より口(くち)(き)

(相手の心の底は、深く問いただすまでもなく、ちょっとしたことばはしで知られるというところから) 物事真相は手近なことからわかるものだ、の意。〔俳諧・毛吹草(1638)〕
浄瑠璃・薩摩守忠度(1686頃)一「あとさきも聞しめず是程のうらみ給ふはあさあさし、おくを聞より口をきけ、頼もしからず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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