奥棄戸(読み)おくつすたへ

精選版 日本国語大辞典 「奥棄戸」の意味・読み・例文・類語

おく‐つ‐すたへ【奥棄戸】

〘名〙 (「つ」は、「の」の意。「すたへ」の「すた」は、「すつ(棄)」と同根。「へ」は、場所の意か、あるいは「瓮」の意か) 奥のほうにある、人の棄て場所、あるいは人を棄てる瓮(かめ)。おきつすたへ。
書紀(720)神代上「柀(まき)は以て顕見蒼生(うつしきあをひとくさ)の奥津棄戸に将(も)ち臥さむ具(そなへ)にすべし。〈略〉棄戸、此をば須多杯(スタヘ)と云ふ」

おき‐つ‐すたへ【奥棄戸】

※書紀(720)神代上(水戸本訓)「柀(まき)は以て顕見蒼生(うつしきあをひとくさ)の奥津棄戸(ヲキツスタヘ)に将(も)ち臥(ふ)さむ具(そなへ)にすべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android