奇病(読み)きびょう

精選版 日本国語大辞典 「奇病」の意味・読み・例文・類語

き‐びょう ‥ビャウ【奇病】

〘名〙 奇妙な病気。めずらしい病気。なぜかかったのか、また、どうすればなおるのか理解できないような不思議な病気。
※咄本・百物語(1659)下「鼻一丈ばかりになりければ、是はいかなる奇病(キビャウ)ぞやと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「奇病」の意味・読み・例文・類語

き‐びょう〔‐ビヤウ〕【奇病】

珍しい病気。また、原因や治療法のわかっていない病気。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「奇病」の意味・わかりやすい解説

奇病
きびょう

まれにしかみられない珍しい病気や、原因がまだわからない不思議な病気に対する俗称で、前者の例としては風土病の多くのものがあげられ、後者の例にはポックリ病脈なし病などがある。一般に、新しい疾患として報告された当初は奇病扱いされるものが多く、代表的な公害病であるイタイイタイ病水俣(みなまた)病なども、当初は奇病として報道された。なお、原因が不明で、かなりの頻度にみられるが治療法がまだ確立されていない疾患は、難病とよばれる。

[柳下徳雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android