奇天烈(読み)きてれつ

精選版 日本国語大辞典 「奇天烈」の意味・読み・例文・類語

きてれつ【奇天烈】

〘形動〙 非常に奇妙なさま。非常にふしぎなさま。珍妙なさま。「奇妙きてれつ」と重ねて、「奇妙」の意を強調することが多い。
滑稽本浮世床(1813‐23)初「『鬢さん今能か』『ヲイ丁度よし』『きてれつあり難』」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一七「君がかいた端書についてネ、よっぽど奇的烈(キテレツ)間違があったぜ」

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デジタル大辞泉 「奇天烈」の意味・読み・例文・類語

きてれつ

[形動][文][ナリ]非常に風変わりであるさま。多く「奇妙きてれつ」の形で用いる。「奇妙きてれつ格好
「よっぽど―な間違があったぜ」〈逍遥当世書生気質
[補説]「奇天烈」とも書く。
[類語]不思議怪異奇妙奇怪奇異怪奇不可思議面妖摩訶不思議けったい異常異様不可解不審不自然奇態風変わり特異異状異例非常別条変ちくりん変てこ変てこりん妙ちきりんおかしいおかしな珍奇新奇珍妙奇抜奇警奇想天外突飛ファンシー突拍子もない言語道断無茶めちゃむちゃくちゃめちゃくちゃめちゃめちゃ滅法法外無理乱暴無体理不尽非理不当不条理不合理非合理狂的

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