夷隅川(読み)イスミガワ

デジタル大辞泉 「夷隅川」の意味・読み・例文・類語

いすみ‐がわ〔‐がは〕【夷隅川】

千葉県南東部を流れる川。勝浦市山地に源を発し、いすみ市北東部の太東たいとうの南で太平洋に注ぐ。長さ68キロ。蛇行をくり返して流れ、県下有数の流域面積をもつ。中・下流域は穀倉地帯

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「夷隅川」の意味・わかりやすい解説

夷隅川
いすみがわ

千葉県南東部、勝浦市の上総丘陵(かずさきゅうりょう)に源を発して、夷隅郡大多喜(おおたき)町、いすみ市を流れ、同市岬町和泉(みさきちょういずみ)で太平洋に注ぐ川。延長68キロメートルの河川であるが、流域面積は299平方キロメートルで県下有数。著しく蛇行して流れ両岸河岸段丘が発達する。河床には頁岩(けつがん)が露出して土砂供給量は少ない。中・下流域には広く水田が開かれ穀倉地帯をなす。上流カシ、コナラ林から中・下流のスギ林へと移行し、河口に国指定天然記念物の太東海浜植物群落(たいとうかいひんしょくぶつぐんらく)がある。

[山村順次]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「夷隅川」の意味・わかりやすい解説

夷隅川
いすみがわ

千葉県南東部,房総丘陵を流れる川。全長 67km。水源は海岸近くの勝浦市にあるが,北流して内陸大多喜町を通り,東流していすみ市を流れ,太東崎の南で太平洋に注ぐ。上・中流は深い谷を刻んで曲流し,県内でも重要な森林地帯。

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