太鼓櫓・太鼓矢倉(読み)たいこやぐら

精選版 日本国語大辞典 「太鼓櫓・太鼓矢倉」の意味・読み・例文・類語

たいこ‐やぐら【太鼓櫓・太鼓矢倉】

〘名〙
相撲やぐら太鼓を打つために建てるやぐら。高さは古来五丈七尺(約一七・三メートル)、太鼓を置く場所は六尺(約一・八メートル)四方と定められている。
芝居小屋の前などに高くつくって、客寄せの太鼓を打つやぐら。
※俳諧・虎渓の橋(1678か)賦何紙俳諧「馬に鞍かけ能のはじまり〈西鶴〉 味方の陣太皷矢倉に雨もりて〈松意〉」
③ 城の太鼓のあるやぐら。太鼓を打って時などを知らせる。
屋形船の部分の名。船首の方に床几、次に上段、その次に次の間と三棟作りにするが、次の間のうしろの艫屋根、そのうしろの出屋根の上に設けるもの。〔和漢船用集(1766)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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