太陽圏(読み)タイヨウケン

デジタル大辞泉 「太陽圏」の意味・読み・例文・類語

たいよう‐けん〔タイヤウ‐〕【太陽圏】

太陽風が届く範囲太陽から噴き出す太陽風とそれに伴う磁場は、銀河系星間物質とその磁場にぶつかって境界面(ヘリオポーズ)を形成する。その境界の内側空間を指す。太陽磁気圏太陽系圏。ヘリオスフィア。

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改訂新版 世界大百科事典 「太陽圏」の意味・わかりやすい解説

太陽圏 (たいようけん)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の太陽圏の言及

【太陽風】より

…これは電波を出す高エネルギー電子流が太陽面爆発から流出するのを追跡することによっても証明されている。このようなスパイラルに沿う太陽風の流れは,その動圧が太陽周辺をとり巻く星間雲の圧力と同程度になるあたりまで押し進むと考えられるが,この範囲が太陽圏heliosphereと呼ばれる。この領域の大きさは,太陽系をとり巻いているのが通常の中性水素領域だとすれば,太陽~地球間の距離の数十倍ということになり,とくに太陽がこの星間雲に対し相対速度をもたなければ,太陽圏の形は球形あるいは空飛ぶ円盤形となっているだろうと考えられるが,最近の軟X線観測によると,太陽系周辺はかつて太陽の比較的近くで起こった超新星爆発残骸の高温プラズマでとり巻かれている可能性が示唆されている。…

※「太陽圏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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