太空・大空(読み)たいくう

精選版 日本国語大辞典 「太空・大空」の意味・読み・例文・類語

たい‐くう【太空・大空】

〘名〙
① おおぞら。そら
※正法眼蔵(1231‐53)面授大地を成じ、大空を成ぜり」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉四「大空は万物を覆ふ為め大地は万物を載せる為に出来て居る」 〔関尹子‐二柱〕
② (「だいくう」とも) 仏語。十八空などの一つ。十方の世界において本来方向や場所などの相がないことをいう。また、密教では有・空を観ずることをいい、阿字本不生(あじほんぷしょう)の理をさとることをいう。
聖徳太子伝暦(917頃か)下「生死大空、済凡夫於苦海、菩提純浄、運含類於覚路

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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