太監(読み)たいかん(英語表記)tai-jian; t`ai-chien

精選版 日本国語大辞典 「太監」の意味・読み・例文・類語

たい‐かん【太監】

〘名〙 中国、明・清代、宦官官庁長官。また転じて、宦官の俗称

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デジタル大辞泉 「太監」の意味・読み・例文・類語

たい‐かん【太監】

中国の官名代は大府少府の長官。代から代にかけては宦官の官庁の長官。転じて、宦官の俗称。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「太監」の意味・わかりやすい解説

太監
たいかん
tai-jian; t`ai-chien

中国の官名。代の太府,小府などの監の長官をいい,元代の太府,中尚,秘書などの監にも太監を置き,宦官も用いた。明はこれを受け二十四衙門と総称される内官諸監を置き,その長官を太監といい,宦官をこれにあてた。洪武帝は彼らの政治関与を禁じたが,永楽帝以後その勢力は増し,成化帝以後は司礼太監が京営統帥権を握り,東廠の指揮権 (警察権) をも合わせて宰相実権ふるい,その弊害は明滅亡の一因ともなった。清代にも太監はあったが,地位は低かった。

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