太平・泰平(読み)たいへい

精選版 日本国語大辞典 「太平・泰平」の意味・読み・例文・類語

たい‐へい【太平・泰平】

〘名〙
① (形動) 世の中がおだやかに治まっていること。世の中が静かで平和なこと。また、そのさま。
※懐風藻(751)三月三日〈調老人〉「鼓腹太平日、共詠太平風」
※大鏡(12C前)五「かばかり安穏泰平なる時にはあひなんやと思ふは」 〔史記‐秦始皇本紀〕
② 「たいへいらく(太平楽)(二)」の略。
※俳諧・類柑子(1707)中「夕顔の病人ふへて宿せばし〈其角〉 茶苑の太鼓泰平を打〈沾徳〉」
※洒落本・寸南破良意(1775)髪結「そんなに太平(タイヘイ)をいふ事はなへ」
※内局柱礎抄(1496‐98)下「手文調様事、今案儀、手文筥用葛盖也。此中に硯〈小〉、筆〈二管〉、墨〈大平〉、補任歴名、位記、笏等納之也」
越前(福井県)から産出した厚紙太平紙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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