精選版 日本国語大辞典 「太太」の意味・読み・例文・類語
ふとぶと‐し・い【太太】
〘形口〙 ふとぶとし 〘形シク〙
① 非常に太い。いかにも太い。
※歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)四幕「サア、その品々は、どこから取ってござった。〈略〉イケ太々(フトブト)しい」
③ 声が非常に太い。どら声である。
※随筆・独寝(1724頃)下「物いひふとふとしき生れならば」
だい‐だい【太太】
〘名〙
① 「だいだいかぐら(太太神楽)」の略。
※俳諧・いつを昔(1690)「合羽そろひて足かろき雨 ありがたき太太打てかへる也〈其角〉」
② 「だいだいこう(太太講)」の略。
ふと‐ぶと【太太】
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) 非常に太いさま。
※十問最秘抄(1383)「俗なる詞と云ふは、先ずげすしく荒くふとふとと聞こえ、むさむさと聞こゆる也」
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