太一・太乙・泰一・大一(読み)たいいつ

精選版 日本国語大辞典 「太一・太乙・泰一・大一」の意味・読み・例文・類語

たい‐いつ【太一・太乙・泰一・大一】

[1] 〘名〙
① 中国の上代思想で、天地万物の生ずる根元宇宙本体
※藤樹文集(1648頃)三「夫皇上帝者大乙之神霊、天地万物之君親」 〔礼記‐礼運〕
天神の一つ。天上の五帝をすべるとされ、天帝・上帝の別名ともいう。また、北極紫微宮をその居所とするところから、時に北極星そのものを指す。
本朝文粋(1060頃)三・立神祠〈三善清行〉「烹鷺而祭太一、安知仙之徴」 〔宋玉‐高唐賦〕
※律(718)職制「凡玄象器物、〈略〉、太一雷公式、私家不有、違者徒一年」 〔易緯乾鑿度〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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