天草松島(読み)あまくさまつしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天草松島」の意味・わかりやすい解説

天草松島
あまくさまつしま

熊本県南西部,天草諸島北部にあり,大矢野島上島松島地区との間に散在する島嶼群。上天草市に属する。前島永浦島中島,樋合 (ひあい) 島など 31の島からなり,雲仙天草国立公園に属する。宮城県の松島に似ているのでこの名がある。特に松島地区の千巌 (せんがん) 山および高舞登 (たかぶと) 山 (国指定名勝) からの眺望はすばらしい。 1966年宇土半島三角から松島地区までを島づたいに結ぶ天草五橋が完成。松島地区の合津 (あいつ) 港を基地に,天草五橋めぐりの遊覧船が出ている。面積 2.5km2。人口約 800 (1996) 。

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改訂新版 世界大百科事典 「天草松島」の意味・わかりやすい解説

天草松島 (あまくさまつしま)

熊本県天草郡大矢野島と天草上島との間に散在する20余の群島地名日本三景の一つ宮城県の松島にちなみ,一帯は雲仙天草国立公園に属する。北東~南西方向に走る丘陵性山地が沈水したもので,地質はおもに新生代第三紀の火山活動に由来すると思われる白い凝灰岩などからなる。青い海と松の緑の島々は,1966年に開通した天草五橋で結ばれている。天草松島の展望は上天草市の旧松島町背後の千巌山(162m)と高舞登(たかぶと)山(117m。ともに国の名勝)からが優れている。入江や島かげでは真珠やクルマエビの養殖が行われる。
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デジタル大辞泉プラス 「天草松島」の解説

天草松島

熊本県天草郡の大矢野島と天草上島の間に浮かぶ大小30あまりの島々の総称。雲仙天草国立公園に属する。緑のマツで覆われた島々が宮城県の名勝、松島の景観を思わせることからこう呼ばれる。1987年には「日本の白砂青松100選」に選定されている。

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事典・日本の観光資源 「天草松島」の解説

天草松島

(熊本県上天草市)
日本の白砂青松100選」指定の観光名所。

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世界大百科事典(旧版)内の天草松島の言及

【松島[町]】より

…南部は丘陵性山地に囲まれ,東部は八代海,西部は有明海に面し,五つの有人島と25の無人島を含む。北部の大矢野島との間に広がる多島海は天草松島とよばれ,一帯は雲仙天草国立公園に含まれる。天草五橋の終点にあたり,1966年の開通を契機に観光客が急増した。…

※「天草松島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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