天縦(読み)てんしょう

精選版 日本国語大辞典 「天縦」の意味・読み・例文・類語

てん‐しょう【天縦】

〘名〙 天がゆるして、ほしいままにさせること。転じて、生まれながらにすぐれていること。天賦(てんぷ)
懐風藻(751)仲秋釈奠〈藤原万里〉「天縦神化遠、万代仰芳猷」
※形影夜話(1810)上「白石、徂来の二先生は天縦の英才、非常の人物なり」 〔論語‐子罕〕

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普及版 字通 「天縦」の読み・字形・画数・意味

【天縦】てんしよう

天がゆるす。天賦。〔論語、子罕〕太宰子貢に問うて曰く、夫子(ふうし)はなるか。何ぞ其れ多能なるやと。子貢曰く、固(もと)より天、之れを縱(ゆる)せり。將(ほとん)どにして、多能なりと。

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