天満西寺町(読み)てんまにしてらまち

日本歴史地名大系 「天満西寺町」の解説

天満西寺町
てんまにしてらまち

[現在地名]北区兎我野とがの町・野崎のざき町・南扇みなみおうぎ

豊臣秀吉の城下町建設に伴い形成された寺町の一(天王寺区の→寺町北富田きたとんだ町の北端東側から西に延び、寺院は北側に並ぶ。浄土宗九・禅宗三・法華宗一の計一三寺から構成された。現在浄土宗西福さいふく寺・冷雲れいうん院・法界ほうかい寺・蟠龍ばんりゆう寺・妙香みようこう寺・龍淵りゆうえん寺、曹洞宗円通えんつう院、日蓮宗本伝ほんでん寺がある。浄土宗法住ほうじゆう寺は現吹田すいた市、同宗大林だいりん寺は兵庫県宝塚市、同宗法輪ほうりん寺は同尼崎市、臨済宗妙心寺派寒山かんざん寺は箕面みのお市、曹洞宗正泉しようせん寺は豊中市に移転した。当町の形成は必ずしも明らかではないが、浄土宗寺院の由緒では文禄年間(一五九二―九六)冷雲院・法界寺、慶長年間(一五九六―一六一五)に大林寺・蟠龍寺、元和年間(一六一五―二四)五ヵ寺が創建されたという(蓮門精舎旧詞)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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