天満橋(読み)てんまばし

精選版 日本国語大辞典 「天満橋」の意味・読み・例文・類語

てんま‐ばし【天満橋】

大阪市の中央区京橋と対岸の北区天満を結ぶ橋。大川(旧淀川)にかかる浪花三大橋の一つ北側市之側と呼ばれ、承応二年(一六五三)から、下流天神橋にかけて青物市場が開かれてにぎわった。

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日本歴史地名大系 「天満橋」の解説

天満橋
てんまばし

大川に架かる橋で、東区京橋きようばし一丁目と北区天満一丁目にまたがり、南詰から谷町たにまち筋が南に延びる。江戸時代には現在の位置より少し東に架かり、京橋二丁目と天満二丁目(現北区)を結んでいた。公儀橋のため高欄擬宝珠があり、高欄は魏々として壮観であったという(淀川両岸一覧)。「摂津名所図会」に「当橋は浪花三大橋の第一にして河幅頗る広大」と記される。「当代記」慶長一九年(一六一四)八月二八日条に、大洪水で「大坂天満の橋落」とある。大坂冬の陣図屏風(東京国立博物館蔵)には京橋と難波橋の間に一橋を描き「天神橋」の貼紙があるが、後筆とみられるのでこれが天満橋であろう。

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デジタル大辞泉プラス 「天満橋」の解説

天満(てんま)橋

大阪府大阪市にある桁橋。1935年竣工。大川に架かる。江戸時代には公儀橋として幕府直轄管理した重要な橋。2000年、土木学会により「大川・中之島の橋梁群」のひとつとして土木遺産認定

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