天明歌舞伎(読み)てんめいかぶき

世界大百科事典(旧版)内の天明歌舞伎の言及

【歌舞伎】より

…この面では,上方の名作者初世並木正三の功績が大きい。
[天明歌舞伎]
 明和(1764‐72)から安永(1772‐81),天明(1781‐89)を経て寛政(1789‐1801)に至る18世紀後半の時代は,とくに江戸における庶民文化の最高潮に達した時である。洒落本,黄表紙,川柳など〈通(つう)〉を理想とする質の高い文芸が展開するのもこの時期で,都市の消費生活のゆとりを反映しておおらかでのんびりした歌舞伎の作劇,芸,演出が喜ばれ,いわゆる天明歌舞伎が開花する。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」