天応(読み)てんおう

精選版 日本国語大辞典 「天応」の意味・読み・例文・類語

てん‐おう【天応】

[1] 〘名〙 人事に対する天の応答
集義和書(1676頃)一六「治世に乱を忘れず、天応をむなしくせざるの義也」 〔国語‐越語下〕
[2] 奈良時代、光仁・桓武両天皇の代の年号宝亀一二年(七八一)一月一日祥瑞により改元。「続日本紀」同年正月朔日の詔に「比有司奏、伊勢斎宮所見美雲、正合大瑞、彼神宮者国家所鎮、自天応之、吉無利」とある。同年四月三日以降は桓武天皇の代となる。天応二年(七八二)八月一九日に延暦と改元。

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デジタル大辞泉 「天応」の意味・読み・例文・類語

てんおう【天応】

奈良時代、光仁天皇桓武天皇の時の年号。781年1月1日~782年8月19日。

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日本の元号がわかる事典 「天応」の解説

てんおう【天応】

日本の元号(年号)。奈良時代の781年から782年まで、光仁(こうにん)天皇、桓武(かんむ)天皇の代の元号。前元号は宝亀(ほうき)。次元号は延暦(えんりゃく)。781年(宝亀12)1月1日改元。美しい雲が現れたことを瑞祥として行われた(祥瑞改元)。770年(宝亀1)に62歳で即位した光仁天皇は、781年(天応1)4月、病を理由に皇子の桓武天皇に譲位した。同年12月23日、73歳で崩御。◇「てんのう」とも読む。

てんのう【天応】

⇒天応(てんおう)

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普及版 字通 「天応」の読み・字形・画数・意味

【天応】てんおう

天の感応。

字通「天」の項目を見る

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