天守米(読み)テンシュマイ

デジタル大辞泉 「天守米」の意味・読み・例文・類語

てんしゅ‐まい【天守米】

天守に貯蔵しておく良質の米。城米
上質の米。
「米は…明石の―などよろし」〈浮・立身大福帳

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「天守米」の意味・読み・例文・類語

てんしゅ‐まい【天守米】

〘名〙 城の天守に貯えておく米。厳選された上質の城米。転じて、上等な米。江戸時代大坂蔵米では、明石・龍野・姫路の産米播州(ばんしゅう)天守米として極上と格づけされた。
浮世草子好色一代女(1686)四「朝夕余所は皆赤米なれども、此方は播劦(ばんしう)の天守米(テンシュマイ)味噌も入次第聟殿が酒屋にてとる」

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