天名地鎮(読み)アナイチ

デジタル大辞泉 「天名地鎮」の意味・読み・例文・類語

あないち【天鎮】

神代文字の一。1、2、3などの数字と、直線と点の組み合わせによって単音を表す47の表音文字とからなるもの。今日ではその存在が否定されている。→神代文字

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「天名地鎮」の意味・読み・例文・類語

あないち【天名地鎮】

〘名〙 神代文字(じんだいもじ)一種。江戸末期、鶴峰戊申(つるみねしげのぶ)が、「嘉永刪定神代文字考」でその存在を主張した。縦横斜の直線と点とを用い、一二三などの数字と、五つの母音と一〇の子音とを示す形の組み合わせによる四七音の音標文字とから成る。四七音は日文(ひふみ)と同じ順に配列されている。朝鮮ハングルなどの影響で後世に作られたもので、仮名以前の古代文字とは考えられない。

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