大鴻臚(読み)だいこうろ

世界大百科事典(旧版)内の大鴻臚の言及

【九卿】より

…中国,秦・漢における三公の下に設けられた中2000石の大臣をいう。太常(祭祀をつかさどる),光禄勲(宮内諸殿の宿衛),衛尉(宮門および禁中の警備),太僕(天子の車馬),廷尉(大理ともいう,刑獄),大鴻臚(接待),宗正(皇族の事務),大司農(国家財政),少府(帝室の私的生活)の正卿を指す。九卿は九寺の長官として清朝までその名が見えるが,魏・晋以後は宮中での上席や高禄をあらわす実権が伴わない称号と化した。…

【鴻臚寺】より

…鴻は大声,臚は伝達の意で,〈某々様御通り〉と叫ぶ意。秦の典客を漢武帝の太初1年(前104)大鴻臚に改め,九寺(九つの官庁)の一つとしたのに始まる。以後歴代置かれたが,時代によっては礼部や太常寺に併合される。…

※「大鴻臚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」