大賢良師(読み)たいけんりょうし

世界大百科事典(旧版)内の大賢良師の言及

【太平道】より

…西方の巴蜀および漢中の地域に発展した五斗米道(ごとべいどう)とほぼ時期を同じくする。〈大賢良師〉と称した張角は,病人に罪の懺悔をもとめ,お札や霊水を飲ませ,呪文をとなえて神のゆるしを請う,そのような方法で布教をすすめた。十数年の間に,信者は中国東半部の広い地域にわたって数十万人に達し,36の〈方〉とよばれる集団に組織された。…

【張角】より

…その教法は五斗米道(ごとべいどう)と似て,病気の治癒を中心とした。張角は大賢良師または大賢と自称し,また黄天泰平あるいは大医にして善道を事とす,とも称して,弟子を四方に派遣し,治病に従事させた。各地で師とよばれたこれらの弟子は病人に罪を反省させて神前に懺悔告白させ,おふだと霊水を飲ませて神の許しを請うための祈りを唱える。…

※「大賢良師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」