大谷(読み)おおたに

精選版 日本国語大辞典 「大谷」の意味・読み・例文・類語

おおたに おほたに【大谷】

[1] 〘名〙
① 大きな谷。
播磨国兵庫県)で産した杉原紙一種
[2] 祇園の東、今の知恩院のあたりの古地名

おおたに おほたに【大谷】

(「おおだに」とも) 姓氏一つ

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デジタル大辞泉 「大谷」の意味・読み・例文・類語

おおたに【大谷】[姓氏]

姓氏の一。
[補説]「大谷」姓の人物
大谷句仏おおたにくぶつ
大谷光瑞おおたにこうずい
大谷竹次郎おおたにたけじろう
大谷翔平おおたにしょうへい

おおたに【大谷】[地名]

京都市東山の古地名。現在の知恩院の辺り。本願寺発祥地

おおや〔おほや〕【大谷】

栃木県宇都宮市の地名。大谷石を産する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大谷」の意味・わかりやすい解説

大谷
おおや

栃木県宇都宮市西部の地区。姿(すがた)川沿岸の丘陵凝灰岩は、土木・建築用の大谷石として採掘され、付近にこの石の建造物が多い。自然の洞窟(どうくつ)の壁面平安時代千手(せんじゅ)観音など大谷磨崖仏(まがいぶつ)が浮彫りされ、特別史跡、国指定重要文化財。また高さ27メートルの平和観音、大谷石に関する資料を展示した大谷資料館もある。付近は宇都宮県立自然公園

奥田 久]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大谷」の意味・わかりやすい解説

大谷
おおや

栃木県宇都宮市西部の集落。新第三紀の緑色凝灰岩(グリーンタフ)からなる丘陵にあり,建築用軟石材で有名な大谷石を産し,地下 100mをこす採石場もある。大谷寺の磨崖仏(国指定特別史跡・重要文化財)は平安時代につくられ,美術史上重要。平和観音像などもあり,付近は宇都宮県立自然公園に属する。

大谷
おおや

宮城県北東部,気仙沼市南東部の旧村域。1955年津谷町,小泉村と合体して本吉町となり,2009年気仙沼市に編入。大谷金山は,鎌倉時代から知られ,仙台藩時代は藩の重要金山であったが,1955年廃山。大谷海岸は,砂浜の海水浴場として知られ,気仙沼県立自然公園の南端を占める。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「大谷」の解説

大谷

正式社名「株式会社大谷」。英文社名「OTANI」。製造業。昭和26年(1951)創業。同41年(1966)「株式会社大谷印房」設立。同44年(1969)現在の社名に変更。本社は新潟市江南区亀田工業団地。印章・ゴム印メーカー。全国に展開する直営小売店舗の受注を本社工場で一括生産。印章売上高は国内トップクラス。

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普及版 字通 「大谷」の読み・字形・画数・意味

【大谷】たいこく

大渓谷。

字通「大」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の大谷の言及

【宇都宮[市]】より

…工業は1984年指定のテクノポリスの主要部,清原工業団地を中心に電気機械,一般機械,食料品,精密機械などが盛んで,県内1位,県の約2割の製造品出荷額(1995)をあげている。市街の西の大谷は土木・建築用の軟質石灰の大谷石(緑色凝灰岩)の産地で,国指定の特別史跡・重要文化財の大谷磨崖仏,大谷寺岩陰遺跡などが存在する宇都宮県立自然公園がある。【奥田 久】
[宇都宮城下]
 下野国の城下町で徳川譜代の有力大名が配置された北関東の要地。…

※「大谷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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