大谷派(読み)おおたには

精選版 日本国語大辞典 「大谷派」の意味・読み・例文・類語

おおたに‐は おほたに‥【大谷派】

〘名〙 真宗十派の一つ本願寺一二代教如は豊臣秀吉のために隠退させられていたが、慶長七年(一六〇二)、徳川家康から、京都東六条に一寺を賜わり、もとの本願寺の東にあるので東本願寺と称した。その後琢如に至り、将軍家綱から東大谷の地を与えられ、親鸞の廟(びょう)を建てたが、明治一四年(一八八一)六月、大谷派と改称した。

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デジタル大辞泉 「大谷派」の意味・読み・例文・類語

おおたに‐は〔おほたに‐〕【大谷派】

浄土真宗十派の一。第12世教如が、徳川家康寄進を受けて烏丸東本願寺を建立したのち、独立したもの。明治14年(1881)東派から大谷派に改称。

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世界大百科事典(旧版)内の大谷派の言及

【開教使】より

…海外枢要地に別院,支院,布教所,教社などを設置した。日本の仏教教団,なかでも真宗本願寺派と大谷派は,日本人の海外移住にあわせ,シベリア,満州,ハワイ,北米西海岸へ明治20年代ころより布教のため僧侶を派遣した。海外伝道体制は,日清・日露戦争による日本人の海外進出により,組織的に整備された。…

【本願寺】より

… 現在,西本願寺は浄土真宗本願寺派本山で,竜谷山と号し俗に〈お西〉と呼ばれる。東本願寺は真宗大谷派本山で,俗に〈お東〉と呼ばれる。当初本願寺は狭い土地に建てられた小堂にすぎなかったが,いずれも広大な境内地を占め,大伽藍を構成する寺院へと発展した。…

※「大谷派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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