大蔵大根(読み)おおくらだいこん

事典 日本の地域ブランド・名産品 「大蔵大根」の解説

大蔵大根[根菜・土物類]
おおくらだいこん

関東地方、東京都の地域ブランド。
主に世田谷区で生産されている。色は純白、根の上部から先まで同じ太さの円筒形で、肉付きが良いのが特徴。水分が少なく煮崩れしにくいため、おでん煮物に適する。11月中旬〜1月下旬にかけて収穫される。江戸時代豊多摩郡(現在の杉並区周辺)の農民・源内がつくった「源内つまり大根」が原種とされ、世田谷の大蔵原に伝わって「大蔵大根」となった。以後、昭和40年代までは盛んに栽培されていたが、栽培しやすい青首大根普及にともない、白首系の大蔵大根は次第に姿を消した。のち地場野菜の見直しが図られ、1997(平成9)年度から世田谷区内の農家で再び栽培が始められ、復活した。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「大蔵大根」の解説

大蔵大根

東京都世田谷区で生産されるダイコン。根の上部から先まで太さが変わらぬ円筒形で、煮くずれしにくく加熱すると甘みが出る。江戸時代から栽培が続く。江戸東京野菜普及推進連絡協議会により「江戸東京野菜」に認定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android