大胆(読み)ダイタン

デジタル大辞泉 「大胆」の意味・読み・例文・類語

だい‐たん【大胆】

[名・形動]
度胸がすわっていること。思い切りよくやってのけること。また、そのさま。「大胆自説を述べる」「大胆デザイン」⇔小胆
図太いこと。ずうずうしいこと。また、そのさま。
「おめえのやうにひとの亭主を盗む―はしねえよ」〈人・辰巳園・四〉
[派生]だいたんさ[名]
[類語]不敵豪胆豪放放胆剛直不屈剛毅剛健堅固確固強固強靭タフ不退転不撓ふとう不屈堅忍不抜大胆不敵豪快磊落らいらく肝が据わる肝っ玉が据わる・腹が据わる・度胸が据わる・広い寛闊かんかつ寛大寛容寛弘かんこう広量大様おおよう大らかおっとりさりげない何気ないそれとなくそれとなしに何心ない遠回し気軽い何とはなし鷹揚おうよう開豁かいかつ闊達太っ腹雅量大量悠揚悠然泰然泰然自若綽然しゃくぜん自若悠悠浩然堂堂正正堂堂毅然

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精選版 日本国語大辞典 「大胆」の意味・読み・例文・類語

だい‐たん【大胆】

〘名〙 (形動)
① 度胸があってふつうの人が恐れることでも平気で行なうこと。物事に臆しないこと。また、そのさま。胆大剛胆
※旱霖集(1422)虎臣「塞上威名草木知。天来大胆一男児」
浄瑠璃・五十年忌歌念仏(1707)上「はれやれ大胆な、暮るるまで大阪の町をぶらぶらと、女の身にて何事ぞ」
温泉宿(1929‐30)〈川端康成〉夏逝き「お雪は新しく武器を持った者の大胆さで」
② 図太いこと。図々しいこと。はなはだ横着なこと。また、そのさま。
※虎明本狂言・仏師(室町末‐近世初)「扨も某はだいたんな事を致た」

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普及版 字通 「大胆」の読み・字形・画数・意味

【大胆】だいたん

度胸。

字通「大」の項目を見る

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