大羅郷(読み)おおよさみごう

日本歴史地名大系 「大羅郷」の解説

大羅郷
おおよさみごう

和名抄」は「於保与佐美」と訓ずる。「河内国西琳寺縁起」所引の「天平十五年帳」には「大罔里」とも記す。隣接する河内国丹比たじひ郡に依羅よさみ郷があり、もとはこれをもあわせて「よさみ」と称された地域であったが、律令制による国郡制の実施によって行政区画を異にすることになった。なお「よさみ」は羅・罔・依羅・依網とも書かれる。洪積層下位段丘からなる依羅地域の開発にとって重要な意味をもったのは依網池の築成であり、のち同池の周辺には屯倉が設置された(住吉区の→依網池依網屯倉

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android