大経(読み)たいけい

精選版 日本国語大辞典 「大経」の意味・読み・例文・類語

たい‐けい【大経】

〘名〙
① 大きなすじみち。大きな法則。不変の条理
史記抄(1477)二〇「此天道之大経也。ちゃうど定たことぞ」
公議所日誌‐一二・明治二年(1869)五月「夫君臣の義は、天地の大経、人倫の大本にして」 〔礼記‐中庸〕
② 大きな経書中国で経書をその分量多少に従って、大・中・小に分けた、大に相当するもの。礼記と春秋左氏伝をいう。〔唐六典‐礼部尚書侍郎〕

だい‐きょう ‥キャウ【大経】

〘名〙 仏語。その宗派依用する大部経典をいう。天台宗では大般涅槃経浄土教諸宗では無量寿経をいう。
往生要集(984‐985)大文五「『大経』偈云、一切衆生受異苦、悉是如来一人苦」

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デジタル大辞泉 「大経」の意味・読み・例文・類語

たい‐けい【大経】

大きなすじみち。不変の法則。大道
経書を、その分量により大・中・小に分けたとき、分量の多いもの。「礼記」「春秋左氏伝」をさす。→小経中経

だい‐きょう〔‐キヤウ〕【大経】

宗派で重要とされる経典。天台宗では涅槃ねはん浄土教では無量寿経をさす。

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普及版 字通 「大経」の読み・字形・画数・意味

【大経】たいけい

常道

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