大築 千里(読み)オオツキ チリ

20世紀日本人名事典 「大築 千里」の解説

大築 千里
オオツキ チリ

明治・大正期の応用化学者 京都帝国大学教授。



生年
明治6年3月19日(1873年)

没年
大正3(1914)年7月7日

出生地
東京・小石川

学歴〔年〕
東京帝大工科大学応用化学科〔明治30年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔明治44年〕

経歴
明治30年志願兵として第1師団歩兵第2連隊に入営し、31年陸軍技師となり東京砲兵工廠に勤務する。32年京都帝大理科大学助教授に就任し、33年陸軍歩兵少尉となる。34年美術工芸に関する研究のためドイツ留学を命じられ、写真学・写真製版技術を学び、38年帰国と共に東京美術学校教授に任官、写真学中心の工学化学教室を開設した。同年印刷局写真製版事務嘱託を兼任。その後、各種美術工芸展覧会・博覧会・共進会などの審査員・評議員・技芸委員などを務めた。43年母校・東京帝大工科大学教授に就任。京都高等工業学校講師なども務め、大正3年京都帝大教授となるが、任官後間もなく病没した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報