大沼(山形県)(読み)おおぬま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大沼(山形県)」の意味・わかりやすい解説

大沼(山形県)
おおぬま

山形県中央部、西村山郡朝日町にある沼。長径約200メートル、幅50から120メートルほどの低層湿原を有する浅い小沼。湖上湿原ヨシなどの群落が分離して浮遊する大小60余りの浮島があり、古くから浮島沼(浮島大沼)として知られ、大沼の浮島として国の名勝に指定されている。湖畔浮島稲荷神社(うきしまいなりじんじゃ)があり、出羽(でわ)三山の行者船乗りが訪れた自然信仰の地で、橘南谿(たちばななんけい)の『東遊記』などにも記されている。JR左沢(あてらざわ)駅から途中までバスが通じる。

中川 重]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android