大治(読み)だいじ

精選版 日本国語大辞典 「大治」の意味・読み・例文・類語

だいじ ダイヂ【大治】

平安時代、崇徳(すとく)天皇の代の年号。天治三年(一一二六)正月二二日に疫病流行のため改元、大治六年(一一三一)一月二九日、天承元年となる。出典は「河図挺佐輔」の「黄帝修徳立義、天下大治」。

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デジタル大辞泉 「大治」の意味・読み・例文・類語

たいじ〔タイヂ〕【大治】

《「だいじ」とも》平安後期、崇徳天皇の時の年号。1126年1月22日~1131年1月29日。

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日本の元号がわかる事典 「大治」の解説

だいじ【大治】

日本の元号(年号)。平安時代の1126年から1131年まで、崇徳(すとく)天皇の代の元号。前元号は天治(てんじ)。次元号は天承(てんしょう)。1126年(天治3)1月22日改元。天然痘(てんねんとう)の流行を断ち切るために行われた。『河図挺佐輔』を出典とする命名。大治年間は、白河(しらかわ)上皇および鳥羽(とば)上皇による院政が行われた。1099年(承徳3)、関白の藤原師通(もろみち)の急逝後、朝廷実権白河上皇に移り、藤原氏による摂関政治は実質的に停止した。白河上皇は1086年(応徳3)、幼帝の堀河(ほりかわ)天皇に譲位することで、その後見として院政を開始したが、1107年(嘉承2)に堀河が崩御すると、その皇子(白河の孫)である5歳の鳥羽(とば)天皇を即位させ、同様に幼帝の後見として院政を執り続けた。さらに、1123年(保安4)には、白河は鳥羽天皇に対して5歳の崇徳天皇への譲位を命じている。1129年(大治4)に白河が崩御すると、代わって崇徳天皇の父の鳥羽上皇が院政を開始した。

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改訂新版 世界大百科事典 「大治」の意味・わかりやすい解説

大治[町] (おおはる)

愛知県西部,海部あま)郡の町。1975年町制。人口2万9891(2010)。庄内川下流西岸に位置する。濃尾平野にあって米作のほか,キュウリ,ダイコンなどの野菜やミカンなどの果樹の栽培が盛んであったが,名古屋市に隣接することから,近年住宅建設や金属,機械,繊維などの工場進出が活発で,人口は増加を続けている。馬島に天台宗の名刹(めいさつ)明眼院(みようげんいん)があり,江戸時代には眼病治療所として知られ,入院寮51部屋を数えたという。東名阪自動車道のインターチェンジがある。
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