大気イオン(読み)たいきいおん

世界大百科事典(旧版)内の大気イオンの言及

【大気電気】より

…これを〈大気電界〉とよび,このため上層から地表に向かって流れる電流(1m2当り3×10-13A)を〈空地電流〉という。大気が非常に微弱であるが導電率をもつのは,〈大気イオン〉とよばれる荷電粒子が大気中に存在し,電位差に応じて移動するためである。晴天域では空地電流によって上層から地表へ正電荷が運ばれるが,悪天域とくに雷雲下では雨滴やひょうで運ばれ,また雷放電電流となって負電荷が地表に運び込まれ,地球全体で見ると電荷の平衡が成り立っている。…

※「大気イオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」