精選版 日本国語大辞典 「大概」の意味・読み・例文・類語
たい‐がい【大概】
[1] 〘名〙
※醍醐寺新要録(1620)「隆源僧正応永十二年記云〈略〉只外御厨子寸法大概也」
※小右記‐長和四年(1015)七月七日「天旨難レ背。仍聊廻二愚慮一、大概洩レ奏耳」
※歌謡・山家鳥虫歌(1772)上「五畿内の外は大がいを述ぶる」
※洒落本・禁現大福帳(1755)三「例の取肴の芝海老で大概(タイガイ)は踊衣装を釣出す」
④ (形動) ある程度のところでやめておくこと。いいかげんにすること。また、そのさま。
※大乗院寺社雑事記‐康正三年(1457)五月二一日「少々事は大概にて御免可二畏入一之由申二入之一、退出云々」
⑤ (形動) ふつうではないこと。ひととおりでないこと。また、そのさま。
※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)五「男共も嘸(さぞ)草臥(くたびれ)。イヤもう草臥も大がい」
[2] 〘副〙
① 次に述べる物事が全部ではないにしても、そのほとんどにわたって及ぶさまを表わす語。だいたい。おおかた。
② 多分そうであろうという予想を表わす語。おそらく。たいてい。
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