精選版 日本国語大辞典 「大格子」の意味・読み・例文・類語
おお‐ごうし おほガウシ【大格子】
〘名〙
※歌舞伎・早苗鳥伊達聞書(実録先代萩)(1876)二幕「(田村邸仮牢の場)本舞台三間前面(まへづら)一面の大格子(オホガウシ)、よき所に首だけ出る食事の穴を明け」
※浄瑠璃・三世二河白道(1708)三「右の方にはにぎわひの、外にはあらぬ江戸町や〈略〉大かうし小かうしに、げんじかうしやあげや茶屋」
③ 着物の模様で、弁慶縞の大きなもの。⇔小格子。
※御伽草子・酒呑童子(室町末)「髪は禿(かぶろ)にをし乱し、大がうしの織物に、紅の袴(はかま)を着て」
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