大核(読み)だいかく(英語表記)macronucleus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大核」の意味・わかりやすい解説

大核
だいかく
macronucleus

巨大核または主核ともいう。原生動物繊毛虫類 (ラッパムシゾウリムシなど) にみられる楕円形の大きな核で,体の中央にあって生活維持の働きをし,無糸分裂を行う。体内には別に小核があって,これが生殖に関与し,大核は消失して関与せず,合体・接合が完了したのちの新しい小核の一部分からつくりだされる。

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精選版 日本国語大辞典 「大核」の意味・読み・例文・類語

だい‐かく【大核】

〘名〙 ゾウリムシなどの原生動物繊毛虫類にある二つの核のうち大形の核。物質代謝に関係する。小形で、生殖に関係する核を小核という。

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