大杯・大盃・大觚(読み)おおさかずき

精選版 日本国語大辞典 「大杯・大盃・大觚」の意味・読み・例文・類語

おお‐さかずき おほさかづき【大杯・大盃・大觚】

[1] 〘名〙
① 酒をたくわえる壺。〔伊呂波字類抄鎌倉)〕
② 大きな杯。
※御湯殿上日記‐延徳四年(1492)三月一日「御さか月、二こんより大さか月いたされておとさるる」
[2] 歌舞伎。時代物。一幕二場。本名題大杯觴酒戦強者(おおさかずきしゅせんのつわもの)」。河竹黙阿彌作。明治一四年(一八八一)東京猿若座初演。武田の旧臣馬場三郎兵衛が足軽として内藤家に奉公中に、井伊掃部頭(かもんのかみ)の酒の相手をして大杯をのみほし、額の傷の話から、いちやく千五百石の武士にとりたてられるという筋。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

線状降水帯

線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...

線状降水帯の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android